暗記ならと思っていたら

【 2014/06/19 】

現代日本は、本屋に行けば、あふれるような雑誌や書籍が山積みになっているのが分かるように、世界的な出版王国と言われています。学習参考書も多様で、勉強しようと思えば、極端な話自分で本を買って読むだけでも相当なことが学べる時代となのです。一方今のように豊かでなかった時代には、学校で勉強すると言うことは、いわば本を作ることであると認識されていました。つまり先生が講義することや黒板に書くことを、ノートに書き写すことが勉強であったのです。したがってそのノートは、大変な価値を持つことになります。一般に勉強するとは、教科書に書いてあることを暗記することだと理解されているように、記憶術と読書とは深い関係があります。しかし私たちが面白い小説を読み流すのとは異なり、読んだその内容を要約したり、一部を再現する場合は、かなりの努力を要します。読書した内容を暗記するということは、一旦記憶の奥に留められた内容を、自分の知性によって再構成することなのです。したがって暗記しているとは、単にその名前や内容を知っているというだけでなく、自分が人に説明できるほどになっていることが必要なのです。

PAGE TOP